コシヒカリができるまで
種まきから田植えまで
1)種まき(3月下旬ごろ)
土→種→水→土の順で苗箱に播種(はしゅ)しています。全自動播種機を導入し、1時間600枚のスピードで効率よく作業を行っています。弊社は人の手・機械をバランスよく取り入れながら、昨年より美味しいコシヒカリを目指しています
2)育苗管理(4月ごろ)
育苗管理は灌水装置(水やり)によりタイマー設定で自動に1日3〜4回水を与えています。加えてハウス内が暑くなりすぎないよう、気温にあわせてハウスのサイドを開け締めし、管理・調整をしています。
3)代掻き(4月ごろ)
代掻きでは田面の高低差をなくして均等に水位が保てるようにしています。ちなみにトラクターにつけている作業機は約6メートル幅でとても大きいです。
4)田植え(4月下旬~5月上旬ごろ)
田植え機で肥料を土中に落としながら同時に苗を植えていきます。
この時に使用する肥料は「松阪牛」の牛糞です。地域の恵みを活かし、循環させながら三重県ならではの美味しいコシヒカリを作っています。
田植え以降~収穫まで
5)成長途中管理(田植え~稲刈りの1週間ほど前まで)
田植えが終わり一息つく間もなく、成長途中管理に入ります。稲の育ち具合に合わせて最適な水量を管理する作業です。この毎日の水管理が大変で2〜3日に一度入水しています。
天候や水量を観察しながら行うこの作業は収穫1~2週間前まで、約4ヶ月続きます。
6)ドローンによる消毒(5月下旬~6月上旬ごろ)
いもち病など様々な病気からイネを守るためにドローンで消毒作業しています。他にカメムシによる斑点米(出来上がった米が黒っぽくなる)を減らす為にも消毒が必要です。
7)収穫(9月ごろ)
収穫の1~2週間前に田んぼの水を抜きます。収穫時期の9月ごろは台風被害を受けやすいため天候に左右されます。晴れ間を狙い、コンバイン2台を使用し短時間で一気に刈っていきます。
収穫以降~来年分の土作りまで
8)松阪牛のエサになる、稲わらロールづくり
収穫後は循環型農業で協力・契約している牧場さまにお渡しする、稲わらロールを作っていきます。田んぼでしっかり稲わらを乾燥させ、カビが発生を予防しています。
9)次の作付けに向け土作り(秋・春に2回ほど)
収穫後の終わった秋~冬の間に来年の米作りに向けて散布しています。
松阪牛の牛糞には有土にとって大事な栄養分機物や繊維分が含まれ、それらを微生物が分解していきます。そうすることで土の通気性や保水性が高まり、よりよいお米作りに繋がります。